一昨日の稽古(2)
昨日は肉づけのところで終わった。いうならば、粗い像をイメージはだいたいできた。でもまだどちらむいて歩いたらいいのか、逡巡のところ。 俳句に 「集団の落葉が渡る交差点」 というのがある、昨年2月、ある交差点で信号の変わるのを待ってると、一陣の旋風(つむじ)、数枚の落葉が滑るように交差点を手を挙げて渡っていったのを見ての私の駄作句だが、なんとも落葉が可愛かった。 話しは逸れたが、みんな同じでも困る、それとそれぞれが役の性格を創ってきて磨り合わすことをしないと、熱が生まれない。 私は松五郎を下記のように作った。堅物なんだが趣味は落語、だからもともと洒落がわからないのだが、不器用にそれを日常にも出して、受け狙いもしては回りを「唖然」とさせる憎めないオヤジだと作った。 私の符帳 俵 松五郎(風流亭主人) 65歳(庄助と同級生、2人は幼友達) 大正10年生まれ、(今生きてると101歳ぐらいか)、尋常小学校卒業後、すぐ丁稚奉公に出る。東京は日本橋の大店の寿司屋。無口で早朝4時起きの厳しい修行。先輩のいじめにもめげず持ち前の気の強さでメキメキと腕をあげる。男気の