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稽古雑感No.47


2019.05.18(土)14:30~「葬儀はキャンセルできない」稽古雑感No.47 in道化座アトリエ

劇団道化座で最後の稽古を終えた。

二回通したが、流れのいい稽古を展開してくれた。舞台に乗せても恥ずかしくはない出来なのだが、演出というものには限がないのだろう、言い足したいこと、手を入れたいことがその都度出て来る。生ものなのだから仕方がないと言えば仕方がないのかもしれない。

装置、照明、効果、そして劇場の雰囲気。

俳優の創造をより高めてくれる環境に入り、此れまで積み上げてきた創造の成果を、花咲かせて欲しい。

今回は、登場人物が一旦舞台に出たら最後までずっと出ずっぱりという舞台だ。

だから、一人欠けても稽古密度が薄れる。働きながら芝居を続ける、いわば職場環境に否応なしに影響を受ける私たち。撥ね退けられない仕事の量、職場環境に、自分の自由になる時間、生活を切り詰めていく現状に、押しつぶされはしないかと、その人の健康・精神状態を心配しながらも、稽古できないもどかしさに頭を痛めた。

本人はもっと大変だったろうと思っているが、個人ではどうしようもない仕事を持つ、若手、中堅どころの俳優たちが、今大変である。日々の生活環境に影響を受けやすい私たちの弱点を、何とか克服できないものかと日々思っている。

長きにわたって繰り返してきた稽古に、俳優陣はよく耐え、頑張ったものだと思う。声を荒げて駄目だしすることに嫌悪したことと思うが、こちらも真剣故の諸事なのだ。兎に角、俳優陣がいろんな事情がある中で、よくここまで話が流れ、いい舞台を創り上げたものだと思っている。当初110分かかっていたものが、最終の稽古では90分になっていることが物語っている。稽古の賜物だ。自信を持て公演に挑んでもらいたい。

最後に稽古場を快く提供下さった劇団道化座、板宿の立正寺さんに心より感謝したいと思います。

また、劇団外から衣装協力頂いた西村さん、美術と小道具制作の相良始め、多くの方々から強力なお力添えを頂き感謝いたします。

さあ、劇場でどんな花を咲かせられるか勝負だ!!  小森清太


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