• 中川順平

舞台は終えたが、まだブログを読んでくれている人が…


昨日、板宿の立正寺で第6回「葬キャン」の最終報告会と軽い慰労会が6時半から執り行われた。この日は、観に来てくれていたお客さんの芝居に関しての反応や、各人の本番に臨んだ印象と終わった感想等をひとりづつ語り合った。それに、劇団恒例のチケット販売協力へのお返し(インセンティブ)の支払いと劇団員へのギャラ支給の日でもあった。客演へのギャラは楽日の公演前に全員が楽屋に集まり、劇団員からのお礼としてお渡しすることを恒例化している。

劇団ぷらっとは、原則出演者および演出含めスタッフへは金額の多寡にかかわらず、毎回ギャラを発生させている。そんな大きな額ではないが…。

これは、芝居が好きでも常に手弁当で無報酬での協力には、限度があるし、協力が続かないと思うことからで、幾ばくでもギャラをもらうということはなんとも役者やっていても嬉しいものである。そして役者に自覚が生まれるものだ。そしてチケットをたくさん打った者、ガン会ってくれた人へのお返しとして、あるパーセントをキャッシュバックしている。意外にこれが大きいのである。

こういうシステムにしたのは、創立4名の合意ではあるが、ある種のモチベーション(動機づけ)論に基づいている。それは育ったある会社のシステムを利用したものでもある。またそれは旧態然とした親方日の丸型の、黴臭い方式から逸脱した考え方の実践でもある。

昨日客演に出ていただいた人や裏方さんへの報告として、おおよその入場者数の発表(今回、ある客演の人に言われたが、『ぷらっとさんは、集客ノルマがあって大変らしいねえ』と。そんもの考えたこともないが、それは毎回、満席状態だからやっかみで言ってるんじゃないかと、言っておいたが)や、アンケート回収状況、今回も来場者の60%ぐらいの回収、それもいっぱい書いてくれている人も多く散見、これが来期への肥やしとなる。また意欲の種ともなる。中には辛辣な意見、いろんな意見や感想文のオープン、そして大まかではあるが収支報告、これらは演劇界が今まで隠されてきた、もしくは隠してきたことのディスクロージャー(公開)でもある。よく劇団関係者、とくに団員幹部は「今度の芝居もまた赤字、持ち出しやなあ」と平気に言う。

ここらをオープンにすることで薄暗い闇に包まれた部分をできるだけ無くすように心がけているつもりである。白日のもとに曝す、大事なことなんである。芝居にも影響する。

そんな日であった。また実はこれが大事な一番の大きなイベントであると位置づけている。

各人の報告、いろんな意見や感想があるもの、主宰する我々にとってこれが一番耳が痛いし、来年への布石だとしっかり聞いている。そうして7年が経った。

昨日、この報告会の前に創立4名で板宿商店街のある喫茶店にて会議をもった。そこで今年の問題点やあらかたの来年への方針を語り合った。そしてまず2023年、劇団ぷらっと第10回プロデユース公演となるが、それまではしっかりやろうと語り合った、そして芝居を通じて人生を楽しもうと。多くの人への迷惑を踏み台にはするが、どうせやるなら楽しく、そしてそういう環を広げようと…

さらに今後は、作品を第一義に考えていこう。今後も「喜劇」ははずせない。むしろ「喜劇劇団ぷらっと」の名を確たるものにしていく方針でいこう。意外に年寄り軍団だからできるかもしれないなあ。時代は高齢化に突入だし、いや、長くやれるかもしれないよ。なんてったって、来る客も「〇〇ばかり」だしなあ。(笑)

今後はさらに目標を明確にしていこう。7回公演はしばらくは体力勝負で続けよう。これだけの集客を誇っても、赤字とか何も残らないのは止めよう。大まかな予算管理については4人がしっかり理解のうえで進めよう。

要はP(プロフィット)&L(ロス)である。損益計算書がある程度読めないと運営もできないし、ドンブリの時代でもないし、本当にそんな時代じゃない。

今後は若いメンバーを育て彼らに引き継いでもらい、その後は我々は周辺役にまわろうと。

一昨日、衝撃的なニュースが入ってきた。あの成井豊氏が早稲田大学時代から引っ張ってきた「キャラメルボックス」が発展的解消(休団)をすると。発表には「復活のある休団」的であったが、もう有り得ないだろう。果たした成果は、つかこうへい事務所に匹敵するぐらい大きい。東京時代、単身赴任中(40才前半)の僕は、週末といえばこの劇団の追っかけをしていた。

これにて今年の「芝居および芝居関連」は終焉となり候。終幕……来年、さらに乞ふご期待を。


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