ある人に「葬儀はキャンセルできない」を読んでもらった。感想を聞かせてもらった。
「ありがちな芝居仕立てのストーリーだね」と。「でもこれ芝居になると…たのしみな舞台になるねえ」…かなり興味を持ったようだ。
「前半は、テレビドラマや映画にもあるような筋立て、ドラマ、格別意外性を感じたものでなかったよ。でもそれは後半への期待感があるから。後半、わさわさしていて、3回ぐらい真剣にみないとついていけないほど混乱したが、しばらくすると…。この保険屋の女が実は三途の川の門番のようで、天国、地獄、どちらに行くかの判定員みたいな存在に思えて、セリフから人物像が鮮明に浮かんだ、実にミステリアスに思えた人物、地獄の番人みたいに…こわかった。
結局、これは舞台にある装置や明かりや音による、舞台を構成するものがでてきて、その中に役者さんが全編にある意味深なセリフを何気に吐いて、ドラマが進行していくと、なるほどなあ、となるのだろうと思う。終って背筋が…じわあって。これ、よく書けてる。まあ、舞台が楽しみだとここでは言っておく」と、その友人は語って去っていった。
昨日のこと…
その人は実は意外な感想を持った、なるほど答えは一つにはならないのだろうなあ、この芝居…。
私のとらえかた、ネグレクト、存在を無視し続けると人は死ぬ、ということかと。
一方、その人は言った。「愛情」の反対は「無関心」でもあると。(J)