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中川順平

あれっ?NHKの「なつぞら」で昨日の稽古と同じシーンが…

昨日の道化座での稽古、4場、ほとんど細かくやっていない、こりゃ、時間かかるわあ、と思っていたら、なんと2回通したが、これがなかなか出来がいい。

前日の演出からのラインメッセージが効いたのかもしれない。「台本はもつこと許さない」「各人がしっかり考えて稽古に臨むこと」…と。稽古の中でのだめだし、「それは単に役としてしゃべっているだけ、役を演じていない」と厳しい指摘が何度かあったが…。

で、今日の朝。広瀬すずが農業高校の演劇部で演出家から指摘をうける。「魂がこもっていない」「役を演じていない、それは形だけだ」と。何度も言われる、確かにそのような演技をしている。しかしテレビの後半、彼女はその意図するところを理解し、見事にこなす、涙も流す、それも自然に…なんていう女優だあ、と思った。見事にへたなときと、うまいときとを表現する、流石NHKの朝ドラの主役するだけの女優である。20才だった。

この朝のシーンで演劇部がにわかに脚光浴びてきている。おもしろい。みんなうまい。「俳優のノート」で山崎努がいう「俳優の俳優たるゆえんは、役を通して芝居の中で生ききることである」という説を同じである。

わが稽古、いよいよ佳境に入る。なかなか面白い、かなり密な舞台になりそうである。そして誰ひとりとして足引っ張ることなく、緊張感もってやりきりたいものだ。

現在、集客状況もかなり混んできている。昼間の集客が7割超えている。相変わらず夜が弱いが。

Nさん、Mさん、頑張れ 相手のセリフはしっかりきこう、それとリアクション、的確なリアクションを自分で考え尽くして編み出そう。セリフは道具、その道具を磨こう

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