新しい劇団誕生

April 29, 2019

4月27日土曜日、芝居の稽古のあと、灘にあるイカロスの森という舞台で上演された「モンタージュ」(作高泉淳子 演出さいとうつかさ)を観てきました。

劇団はさいとうつかさくんが作っていた「いわゆるえんげきの会」が[BLUE EARTH THERTER COMPANY](別称 劇団ブルア)がとなった、いわゆる、旗揚げ公演である。

 

良かった。二人だけの芝居、130分の長丁場、その二人がときに若い女性、時に子供のような、時に老婆となり、昔の記憶をたどりながらのセリフ劇、女優は2人、それがなんともうまいのである。

自然で衒(てら)いがなく、日常そこにいるような人物になり、会話もスムーズ、我が劇団ぷらっとからも7人ほど観にいったが随分参考になったろうと。

 

この作品は、高泉さんがある女優と作った作品、高泉さんといえば、東京にいた頃によく観にいった「遊◎機械/全自動/シアター」の看板女優、当時山田少年に客はキャーキャー言ってたぐらい人気女優で、うまかった。それをほうふつさせるぐらい、2人はうまかった。私も当時、この山田のぼる少年にはまって、青山円形劇場に何度も足運んだもの。

 

おそらくこのセリフ劇、かなり時間かけて、セリフ、的確なリアクション、セリフ、間、…そういう時間を中心に構成していき、役者が演出の意向をしっかり聞きながら丹念に演じていった結果なのだろうなあと思った次第。ある種言えば、別役の芝居のように、日常の中の会話がもつちょっとしたズレをクローズアップすることで、軽みを表現し味つけをしていく、それがなんともまだ数年のキャリアと書いてあったが、この役者2人が、なんとも上手いのである。セリフの言い回し、自分が語っていない間のリアクション、それに「間」のあとの出だしのタイミング、私は、そこで「この役者うまいか、へたか」と見分けるのだが、その「間」がなんとも的確、段取りばかりの役者にみせてやりたいぐらいと思った。

 

あとのアンケートにも「この一年の中で神戸の芝居の中で一番出色の芝居だろう」と素直に書いたぐらいだもの。良かった。

 

今でも各々シーンが浮かぶ。「みお」と「凛旺雅子」という芸名の役者、おそらくこの劇団の中心的役者としてどんどん出てくるのだろう。ゆっくり役者を育てて、いい作品に投入する、有り得る。

同じ変わり映えのしない芝居と役者の演技、それをまたやるのかと客に疎んじられてる劇団が多いなかに、いまどきこういう劇団は少ない。経営の三要素「ひと」「もの」「かね」はここにも生きてゐる。

 

神戸の演劇界に一石投じた成果は大きい。

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