2022年 プロデュース公演 vol.8
06.Sep.2022(土)「稽古雑感」
コロナの感染拡大がいまだ止まらない。1日に約300人が亡くなられるという現状。10歳未満の幼い子供も亡くなっている。これだけ医療が発達し、平均寿命が延びたといっている国にしては本当にお粗末だ。
残すところあと4回の稽古。どれだけ内容を深いものにできるのか。公演終了までに絶対に感染してはいけない…。まだまだ煮詰めることが山ほどある…。精神的にも、経済的にもどこか追いつめられる。
いま、俳優がどこまでその役どころを掘り下げているのか、そして、内面を積み上げているだけでは表現はには結びつかない、ここのところで、いま壁を乗り越えようとしている。少しは助けになるかと、ミザンを変えてみるが、なぜ僕がそのようにするのか理解するのが難しいのか…。この4回の稽古が正念場だ。 小森清太
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販売開始しました。

「老いるとは」 演出 小森清太
ウォーキングの折り返し地点の岩園神社。そこで爺さん同士が「道を譲れ」と、朝から大声で怒鳴り合う。最近受け取ったバス高齢者割引パス。初めて使った時の一寸した嫌な「負い目」。貯金を切り崩し、その残高に自分の先行きを観る。
「優しくしたいのに優しくできない」。「喜べばいいのに喜べない」。「悲観し追い込まれる命」。儲け第一の時流に、人と人とが対極の価値観で推し量られ、人としての価値を下げる。「不寛容」「分断」「貧困」の深さに溜息が出る。
「生き生きと生きていること」そのこと自体が尊いことなのだと、ゆとりを持ってつながり生活できる。そして未来へと…。この「難題」を解決する知恵と勇気を持ちたいものだ。
劇団ぷらっとプロデュース公演 vol.8
「汗かき・ベソかき・三婆ぁ」
作:前田伊都子 / 演出:小森清太
日 時:2022年9月22日(木) ①18:30
9月23日(金・祝) ②13:00 ③18:00
9月24日(土) ④13:00 ⑤18:00
9月25日(日) ⑥13:00
予約制(観劇日時指定)
料 金:一般¥3,500- 学生¥2,000-
団体(5名以上/同日時観劇)¥3,000-
会 場:神戸アートビレッジセンターKAVCホール
「あらすじ」
ある朝、金融業を営む丸長金次郎社長が風呂場で急死、残された本妻と妾と小姑、それが揃って婆(ばばあ)、その三人に残された遺産相続や居住権をめぐって織り成す有吉佐和子の名作「三婆(ばば)」(1961年刊)を、ここ阪神間の高級住宅街(芦屋・甲子園・須磨)にところを換えて物語が始まります。
「恍惚の人」(1972年刊)と同じく、半世紀後の今の高齢化社会を見事に予言した作品。さて物語はいかなるところに落ち着くか…あとは観てのおたのしみ、と言いたいところですが、実はなんと思わぬ展開に…。遺産相続、家族の有り様、老後の有り方に多くの示唆に富んだ作品でもある。たっぷりこの喜劇(悲劇?)をお楽しみください。
観劇日時のご予約を…!
●本公演は、日時指定の予約制(自由席)です。
お早めにご予約ください。
●座席は、お隣と空席を設けずご案内いたします。
●会場の換気は吸気&排気方式で、高い換気性能を持っています。
●ご観劇に際して、手指消毒・検温・マスク着用に、ご協力下さい。

スタッフ
作 :前田伊都子【あおぞらドラマカンパニー】
演 出:小森清太
音 楽:山本耕大
舞台美術:日下 文【ちはや舞台】
舞 台:ちはや舞台株式会社
道 具:相良 玲【劇団神戸】
西村和徳【劇団神戸】
小 道 具:野際 涼
舞台照明:堀越美草
音響効果:藤木 剛【magical-sound】
衣 装:杏子
着 付:山口明子
舞台監督:宮野川裕也
助手:井関崇明
イラスト:土屋光太郎
制 作:乾 宏昭
キャスト
福島啓子

朝山千里

前田伊都子

森本隆彦

三宅永見子

竹村孔一

中川順平

小森清太

鹿田ひさ子

丸長金次郎(社長・声) :阿萬 浩
丸長鶴代(正妻) :福島啓子
玉子(内縁の妻) :前田伊都子
丸長カネ(亡き社長の妹):三宅永見子
内海茂造(丸長産業専務):中川順平
ミツ(お手伝い) :鹿田ひさこ
サト(お手伝い) :朝山千里
正男(八百屋御用聞き) :森本隆彦
矢野(リーマン)・葬儀屋:竹村孔一
細田(丸長産業社員) :小森清太
協力:あおぞらドラマカンパニー/劇団道化座/劇団神戸
協賛:あん株式会社/明々工業株式会社/中西米穀店
オリバーソース株式会社
後援:神戸市/サンテレビジョン/神戸新聞社