老いた俳優、もしくは老いて優れた人
かって老優は若い主役を盛り立てる脇役陣のひとりにすぎなかった。
だが今は違う。高齢者をひとりの人間として描いた役柄が増え、ときにそれがキーマンに
なる役となり、それを見事にこなす、そんな映画、芝居がひそかに増えてきている。
時代は高齢化社会の真っ只中なのである。
その社会の中に芝居もあり、ドラマは往々に、その社会で起きている。
そんな中の、一人の老優を、創ってみたい、と思っている
おのずと所作も語りの口調もテンポも違ってくるが、若い時のまま、黄昏ているのに
あがなって抵抗してる情けない演技、今、あらためて反省しきりである。
一歩一歩にも、まだまだ年齢を考えたものが必要だ。
ままをやってはいけない、と思う。(順平)
Comentarios